参議院の「期日前投票」、行ってはきたものの

 今年は参議院の選挙の年、なんて言われても、めちゃくちゃ影の薄い参議院。
投票率もきっと50%を切るんじゃないかと私は心の中で思っている。と言っても、
私は絶対に棄権をするなんてことはしない。選挙権は国民の権利だ、と言われて
いるが、これを国民の義務に変えればいい、とさえ思っている。気に入った人が
いなければ白票を投じればいい。それで意思を表明できる。最近テレビでやって
いたが、投票に行った人が「投票証明」をもらってくれば、商店街で割引サービス
を受けられるとか。おもしろい取り組みである。

 どちらにしても、選挙は投票にいかなければならない。これは私が二十歳にな
って以来守り続けていることである。しかし、それは建前であって、なぜ私が投票
に行くかというと、投票に行かなければ、その夜の開票速報を楽しめないからで
ある。そんな私に昨年の地方選挙からちょっとした変化が起きた。それは「不在
者投票」。以前は不在者投票の条件がとっても厳しくて、なかなか不在者投票に
行こうという気が起きなかった。それでも、ずいぶんと条件が緩和されたと聞き、
昨年の統一地方選挙や衆議院選挙は、選挙当日に外出の予定などなかったが
まー、何があるかわからないし、不在者投票の様子も見たいし、ということで出か
けていった。

 場所は久留米市役所2階くるみホール。たっくさんの人がきていた。いっとき待
って宣誓書を書かされ、投票までにまた待たされ、いざ投票。その時、色の違う
(地方選も衆議院も2つ以上の投票をしなければならない)投票用紙とそれを入れ
る袋をもらう。候補者名を書いた投票用紙を二重の封筒に入れて、封をして、自
分の名前を書く。ちょっとちょっとー、選挙って無記名投票じゃなかったのー。あと
で知り合いの市役所職員にこの理由を聞いた。

 不在者投票で投じられた投票用紙は、投票日まで一時的に預かっているもの
で、不在者投票をされた方が投票日までに亡くなられたら、抜かなくてはならな
い。不在者投票をしていても、あとで気が変わって別の候補者に投票したいと思
えば、投票日に再度投票することができる。その時も不在者投票分の中から抜
かなければならない。というわけで、投票用紙を袋に入れて名前を書いてもらう
なんて、七面倒くさいことをやっているのだそうだ。だから、正確には不在者投票
っていうのは、その時点では選挙に投票したことにはならないのである。投票日
が来て、始めて投票したことになるらしい。その事実を知ったのは、国政選挙で
は今度の参議院通常選挙(参議院の選挙の正しい名称はこう呼ぶのだそうだ)か
ら採用されるようになった「期日前投票」という制度のことを知ってからである。

 不在者投票とどこが違うのか。名前の通り、投票日より前に投票をするというこ
となのである。今度の選挙の投票日は7月11日。公示日が6月24日。その翌日
の6月25日から、期日前投票はできる。そして、投票箱に入れるときには、以前
のような袋はいらない。もちろん記名も必要ない。投票箱に入れた時点で投票行
為が成立するのである。ということは、投票日までに亡くなっても、その人の票も
生きてくる、ということである。抜きようがないから当然ではあるが・・・

 というわけで、今回も私は公示されて間もない6月26日(土)にくるみホールに
期日前投票に出かけていった(今日の一枚にも写真貼付済)。「不在者投票」と
「期日前投票」の違いをうだうだと書いてきたが、今回私がちょっと心配なのは、
参議院の選挙区と比例区の用紙を同時にもらって、同時に書いて、別々の投票
箱に入れること。投票日当日の投票所は広いので、一枚ずつもらって書いて投票
して、またもらって書いて投票してという行為を繰り返すので、候補者の名前を書
き間違うことはないであろうが、期日前投票はスペースの関係か、同じ記帳台に
双方の候補者名がずらーっと書いてある。以前の参議院選挙は、選挙区は個人
名、比例区は政党名を書くようになっていた。ところが3年前の選挙から、比例区
は政党名でも個人名でも、どちらの記入でもよくなった。むしろ、候補者としては、
「非拘束性」のため名簿に順位がついていないので、一票でも多く自分の名前を
書いてもらいたいと、ポスターに自分の属する政党名を載せていない者もある。

 もう、こうなると選挙区も比例区も候補者名のオンパレードだ。2枚の投票用紙
(これがまた色が「白」と「うすーいクリーム色」で間違いそうなのである)を持って、
記帳台にいったら、選挙区と比例区の候補者名がびっちり貼ってあって、そんな
状況の中で、何人の人がすらすらと投票用紙に記入することができるだろう。40
代という比較的若い(つもり)私ですら、何度も用紙を確かめた。ましてや、目の不
自由な人、ご高齢の人など、もしかしたら用紙を間違って記入してしまうのではな
いかと憂慮してしまった次第である。これが、開票時に「期日前投票」の分だけや
けに、用紙の書き間違いが多いぞ、なんてことにならなければいいがと思ってい
る。                                    (2004. 7. 8 記)

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