私の好きな政治家(だった人)

 「商業統計調査」、カルキャッチやぽしぇっとの取材、そしてサッカー・ワールドカップ
など、とにかく6月は忙しかった。という言い訳を最初に書いて・・・

 今月8日(土)に、九州市民大学6月度の講演会を聴きにアクロス福岡に出かけた。こ
の講座は年会費を数万円払ってでも、月に一度中央から招聘する著名人の講演を聴
きたいと言う人がたくさんいて、昼夜2回に分けて行われる毎月の講演も毎回満員だ
そうだ。私は、そんなお金を払う余裕はなかったのだが、幸運にも、カルキャッチで一緒
にコーディネーターをしている中嶋恵子さん(以前、「ぽしぇっと」の編集長をしておられた)
から、チケットをいただいていた。

 いつ、行こうか、と考えて、6/8の「元経済企画庁長官・田中秀征氏」の講演を聴きに行
くことに決めた。本当は昼の部を聴きたかったのだが、ちょうどカルキャッチのイベントバッ
クアップのヒアリングと重なったので、夜の部に一人ででかけた。

 久しぶりの福岡。いつものように「ド・トールコーヒー」でベーグルサンドを食べる。あまり
時間がなかったので、急いでアクロスへ。会場についたら、もうたくさんの人が。席は自由
席なので、いい席から埋まっている。一人だったので、中の方に入ってけっこういい席に座
った。司会の女性も手慣れたものである。ただ、田中氏のことを何度も「田中先生」と紹介
していたのは、いただけない。いくら大学の教授(現在、田中氏は福山大学の教授である)
でも、紹介するときは「福山大学教授、田中秀征さん」でいいはずだ。

 今回のテーマは「最近の政治と経済」。なんとも抽象的にテーマだと思っていたら、具体的
には「なぜ、小泉内閣の支持率が急落したか」ということについて話をされた。この方、1983
年に衆議院に初当選以来、けっこう山あり谷ありの人生で、落選も何度か経験しているし、
新党ブームのときに『新党さきがけ』を当時の竹村代表とともに作るために自民党を飛び出し
その後、細川連立政権では、内閣総理大臣特別補佐。自社さ政権時の橋本内閣では経済
企画庁長官と、それほど長くない代議士生命の割には、いろんなことを経験されている。

 そんなこともあって、小泉総理とも至極近い間柄、ということで今回の講演は進んでいった。
そこに出てきたのが、今回の小泉内閣支持率急落の原因ともなった、田中真紀子前外相。
この方のことを「言い得て妙」な表現をされた。まず、真紀子さんは職務上知り得た、絶対に
話してはならないことをどんどん話す人・・・もちろん、このことが外務省改革の端緒になった
ことは間違いないのだが、と言われた。それから、あれほど自分のことを棚に上げて、人の悪
口を言える人も少ない、とも言われた。「うん、当たってる、当たってる」

 だけど、最後に締めくくられたのは、現在の自民党の政治家で(現状で野党が結束して、自
民党に対抗できるとは思えない)小泉さんに取って代われる人はいない。彼ほどクリーンな政
治家はいないし、信念を絶対に曲げない政治家もいない。それは、長いこと小泉さんとつきあ
ってきて、自分がよくわかっているつもりだ。しかし、現況をみてみると、改革をしようという意気
込みが、総理になったときに比べて、かなり後退しているように思える。自分が脱いだユニフォ
ームを再度着なくてもいいように、小泉さんには決意を新たに頑張って欲しい、と締めくくられた。

 うーん、好きだなー。この人の雰囲気。1940年の生まれと言うから、今年62歳。だけど、政治家
って、一度引退すると老け込むものなんだけど、この人は、また来るべき戦いの時を待っている
かのように、若かった。テレビでもよく顔を見る。でも、当選の目はあまりなさそうなので、この人
には、選挙では戦って欲しくない。小泉さんの名ブレーンとして、小泉さんを叱咤激励してほしい。

                                                (2002. 6.26 記)

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