ホタルの『プチ乱舞』を見てきました

 毎年この季節、ホタルの乱舞を見たくて、3年前から続けて朝倉郡宝珠山村まで
子どもたちと出かけていた。平日だと塾やスイミングなどと重なるし、帰りが遅くなる
ので、どうしても出かけるのは土曜になってしまう。毎年6月の第1土・日に「ホタル
まつり」が宝珠山村の棚田親水公園で開催されるので、それを目がけて行くことに
なる。

 ホタルもまつりとわかって出てくれればいいものを、人の数が多いとどうしても人みしり
してしまうのか、ホタルの数より人の頭の数の方が多い時ばかり行き当たる。ここ数年
のホタル鑑賞で身に付いたことだが、ホタルはこの時期の蒸し暑い夜、それもおそくなる
とダメで、夜8時頃が一番出没するようだ。もちろん、光るものを見ようとするからには、
まわりに光があってはだめで、人があまり立ち入らない、とにかく暗いところで『乱舞』が
見られる、らしい。(まだ『乱舞』を見たことがないので断定はできない)

 もちろん宝珠山も魅力はたくさんあるが、何せ遠い。しかも夜の山道は私の運転技術
では不安だ。それでも今年こそは絶対にホタルの『乱舞』を見たいと、最近よく出かけて
いる上陽町の役場職員さんやホームページから情報を集め、何となくムシムシする昨夜
「ホタル狩り」を決行することにした。

 息子は部活で帰りが遅いのはわかっていたので、娘の帰りを待って、彼女に「ホタル、
見に行くよ」と告げたら「行く、行く」と大乗り気。出発が少し遅れて午後8時。いつもは昼
間しか行ったことがない上陽町への道のりは道路標識などが見えずに、「道、間違ったか
な?」と思ったが、何とか無事に到着。

 シーズンとあって「ホタルと石橋の館」の駐車場は平日にもかかわらず一杯。そこで、強
い見方・mametankこと荒川真美さんに電話したら、「役場の駐車場に来てください」、と
言う。すると、すぐにワゴン車でやってきてくれた。「まだ仕事中なんです。」「へー、公務員
も大変なんだなー。」「地元の人しか知らない穴場にお連れしますよ。」と言う。例の館から
もう少し星野村の方に上ったところに車を止める。懐中電灯を取り出したmametankさん。
暗い川べりを下っていく。かなり急な坂道だ。気をつけないと滑りそうな所。こんな場所に
は観光客は来ないだろう。

 「じーっと目をこらすと見えますよ。」あー、見えた見えた、川の対岸の上方に。私がここ
数年来待ち焦がれたホタルの明滅。そういえば、だれかのコンサートで聞いたことがある。
「ホタルが光ったり消えたりする速度は日本人の波長によく合う」のだそうだ。だから、ホタ
ルってとっても日本人的生き物。だけど、時々通る車のライトが当たると見えにくくなる。
それから、手の届くところにはホタルは来ない。mametankさん曰く、「ちょっと時間が遅い
ですね。あと1時間早いともっとたくさんのホタルが見られますよ」と。でも、私が今まで見た
中では最高の乱舞だった。いや、『プチ乱舞』としておこう。

 それから、「館」に戻ってきて車から降ろしてもらった。上陽名物「粉茶ソフト」を食べた。
おいしかったー。あっちこっちでソフトクリーム食べてるけど、最近では最高の逸品だっ
たね。これもmametankさんが企画にかかわっているそうだ。ほんとにスーパーレディだ。
なのに、ちっともそう見えないところがいい(真美ちゃん、ゴメン)。娘が、ここのソフトや
土産物をとても気に入って、また連れてきて、と言う。その気持ちはとてもよくわかるが、
早く帰らないと10時からの「ゴクセン」に間に合わないからとせかせて、帰路に着いた。
帰着10時5分。本物の乱舞は次回の楽しみに、今回は『プチ乱舞』を楽しんだ夜だった。
                                           (2002. 5 30 記) 

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