異人館とクルージング
in 神 戸

2006. 5.15(月)

 今年も、さだまさしの「母を讃えるコンサート in 大阪城ホール」を見るために
「母の日」に大阪にやってきた。去年は飛行機でやってきたが、今年は新幹線
だ。しかも、去年は、二泊三日の日程でやってきたのでコンサートの翌日、丸々
一日奈良見物に費やせたが、今年は一泊二日の日程なので、翌日はもう帰宅
しなければならないのである。

 それで、まっすぐに帰るのも芸がないし、関西在住の友達にいろいろと尋ねて
翌日は神戸散策をすることにした。しかし、6時ぐらいには帰宅したかったので、
新神戸を2時半発ぐらいの新幹線に乗る予定にしていた。そういうわけで、荷物
抱えて朝9時頃、JR三宮駅に着いた。

 JR三宮駅からとりあえず新神戸駅のコインロッカーに荷物を預けるために地
下鉄の三宮駅に行く途中にいたボランティアの観光案内の方が「今日は天気が
いいから(朝は青空が広がっていた)、北野の異人館を見た後、神戸港のクルー
ジングをしたらいいじゃないの。明石海峡大橋を見られるよ」と教えてくれた。

 と言うわけで、荷物を預けるために新神戸駅に到着した私。

山陽新幹線 新神戸駅(かなり山手に作られている)
山陽新幹線 新神戸駅(かなり山手に作られている)
新神戸と三宮はJRでは繋がっていない、地下鉄かバスを利用して行き来する

 神戸には小学生の頃に一度、就職して尼崎に住む友達が連れてきてくれた
時に一度来ただけのように記憶している。だから私の記憶の中の神戸は、阪
神大震災の前のきれいな町というイメージしかない。

 だけど、震災からすでに11年が経ち、町の復興も進み、ちょっと見た目には
震災の爪痕はもう残っていないように感じた。

 さあ、荷物も預け、身軽になって、新神戸駅から歩いて散策できる北野の異
人館巡りに出かけた。が、点在する異人館ごとに、入場料がかかり、外から見
ただけ、という異人館もいくつもあった。

異人館街の案内標識 神戸北野教会
異人館街の案内標識 神戸北野教会
ウィーン・オーストリアの家     神戸北野異人館ビクトリアンハウス「レイン邸」
ウィーン・オーストリアの家 神戸北野異人館ビクトリアンハウス「レイン邸」

北野観光案内所の前にある北野天満神社
北野観光案内所の前にある北野天満神社(縁結びの神様かしら?)

風見鶏の館(重要文化財)

門扉    . 全景
門扉 全景
トンガリ屋根    . 屋根の上の風見鶏    . 邸内にあった風見鶏
トンガリ屋根 屋根の上の風見鶏 邸内にあった風見鶏

萌黄(もえぎ)の館(重要文化財)

北野町中公園のレンガ塀
北野町中公園のレンガ塀(この右手に「萌黄の館」があります)

全景 邸内の寝室
全景 邸内の寝室

北野町広場

階段の上から見た広場の全景 広場で絵を描いている男性
階段の上から見た広場の全景 広場で絵を描いている男性
広場の象徴の噴水とモニュメント フラワーアーチ
広場の象徴の噴水とモニュメント フラワーアーチ

いよいよ、神戸港へ

 三宮駅前でボランティアの観光案内のおじさんがクルージングのことを教えて
くれるまで、神戸が港町であることをすっかり忘れていた。クルージングなどまっ
たく考えていなかった私は、博多港でも1,2度しか乗ったことがないクルーズ船
に乗ってみたいと思い、異人館を散策した後、ループバスに乗って、メリケンパ
ークに行った。

レトロなシティ・ループ・バス(市内循環バス)   1回乗車250円,1日乗車(乗り放題)650円
シティ・ループ・バス前から シティ・ループ・バス側面から
シティ・ループ・バス 前面から シティ・ループ・バス 側面から

シティ・ループ・バスの車窓から見える風景
新神戸オリエンタルシティC3     . 中華街入口の長安門
新神戸オリエンタルシティC3 中華街入口の長安門

メリケンパーク

メリケンパークのバス停は「中突堤」         . 神戸ポートタワーを真下から見ると
メリケンパークのバス停は
「中突堤」(なかとってい)と読む
神戸ポートタワーを真下
から見ると
ポートタワーとホテルオークラ神戸(後ろ)と神戸海洋博物館(右隣) メリケンパークの舳先に浮いた巨大客船のような「オリエンタルホテル」
ポートタワーとホテルオークラ神戸(後ろ)と
神戸海洋博物館(右隣)
メリケンパークの舳先に浮いた巨大客船の
ような「オリエンタルホテル」

 北野天満神社の前にあった「北野観光案内所」で「明石海峡大橋までのクルージング
をしたいのですが」と言って、神戸港のクルーズ船を紹介してもらった。明石海峡大橋ま
で行く船は「コンチェルト」と「ルミナス神戸」という船だということ。しかし、帰りの新幹線
の時間もあるので、2時間以内で帰ってこられる「コンチェルト」に乗ろうと決めて、この
船が発着する「モザイク」でチケットを買って、乗船を待った。ランチクルーズの船だった
が、お昼から、中華のバイキングを食べる気がしなかったので、食事なしの乗船券を買
った(1,800円)。

神戸港の人気デートスポット「モザイク」 観覧車 停泊していた日本一の帆船「日本丸」
神戸港の人気デートスポット「モザイク」 観覧車 停泊していた日本一の帆船「日本丸」

私が乗ったクルーズ船「CONCERTO」 船体横にある「CONCERTO」のロゴ


船体横にある「CONCERTO」のロゴ

「コンチェルト」とは協奏曲のこと。
主にピアノと管弦楽との演奏の時
に使われる。この船の場合は、
海や波と船との調和を表す意味
でこの名前が付けられたのであ
ろうか・・・
「CONCERTO」の
乗船券
私が乗ったクルーズ船「CONCERTO」

 船が港を離れてからしばらくは、ランチクルーズの人たちはレストランで食事
をされる。私はランチは摂らないようにしていたので、最上階の甲板でぽつん
と海を眺めていた。私のような乗船だけのお客が何組か甲板にいた。そんな
中で私だけが、一人のようだった。

 そんな私に、パーサーさんが声をかけてくださった。「どちらからいらっしゃい
ましたか?たくさんのクルーズ船の中からこの船(コンチェルト)を選んでいただ
いた理由は?」というようなことを聞かれたように思う。

 「福岡から来ました(正確には、大阪から福岡に帰る途中です)。」と言ったの
で、ちょっと驚かれたようだった。そして、いろんなことを話した。新幹線のこと、
瀬戸内海にかかる3つの橋のこと、福岡のお祭り「博多山笠」のこと、パソコン
のこと、昨夜の地震のこと、阪神淡路大震災や福岡西部沖地震のこと等、本
当に私のいろんな話に付き合ってくださった。

 きっと、私に連れがいたならば、お話しすることもなかったと思うし、もしパー
サーさんが話しかけてくださらなかったら、誰一人知り合いがいなかった私に
とって、クルージングの間、一言も発することなく、さびしいクルージングであっ
ただろうと思う。

 そのうち、明石海峡大橋が近づいてきた。朝は快晴だったのに、この時間に
は曇ってきて、明石海峡大橋があまりはっきりとは見えなかった。「大橋をバッ
クに写真を撮ってさしあげましょうか」と件のパーサーさんが言ってくださったが
自分の写真を撮ることはほとんどしない私は、丁重にお断りした。

ガスに曇って、あまりきれいに撮れなかった「明石海峡大橋」
ガスに曇って、あまりきれいに撮れなかった「明石海峡大橋」(右が明石市、左が淡路島)

 その後も、「CONCERTO」が帰港するまで、パーサーさんといろんなお話しを
することができた。阪神大震災で壊滅状態になった「神戸市長田区」もほとん
ど復興して、あちらのように高層ビルが建ち並んでいます(下の写真左)とか、
今年の2月にオープンした「神戸空港」が対岸です(下の写真右)、とか。本当
にあっという間の90分だった。

阪神大震災から復興を遂げた「神戸市長田区」 2006年2月に開港した長崎空港(マリンエア)
阪神大震災から復興を遂げた「神戸市長田区」 2006年2月に開港した神戸空港(マリンエア)

 クルージングという、しばしの夢から醒めて現実に戻るとき、「CONCERTO」から
下船するときも、パーサーさんは他のスタッフと一緒に、船を下りていく一人一人の
客に丁寧に挨拶をされていく。私に対しても「また乗船してくださることを心よりお待
ちしております」と言ってくださった。乗務員として基本に忠実なサービスと言えば
それまでだが、お客にたいして心よりの接客態度で臨むという、接客の基本中の
基本を、私より一回り以上は若いであろうパーサーさんから教えられた気がした。

          『神戸コンチェルト』のホームページ

 14:42に、新神戸を出る博多行き「のぞみ25号」に乗るために、下船してすぐタク
シーに乗り込んだ。今回の関西行きに関して何もおみやげを買っていなかった私
は、新神戸駅の売店で下の写真のようなおみやげを買った。
    (それぞれの写真をクリックすると拡大(640×480ピクセル)写真が見られます)
神戸プリン
神戸プリン

摂津 紫臙(葛あずき)
摂津 紫臙(葛あずき)

神戸ミルクチョコラングドシャ
神戸ミルクチョコ
ラングドシャ
モチ・デ・ショコラ
モチ・デ・ショコラ


14:42新神戸発 「のぞみ25号」
14時42分 新神戸発 「のぞみ25号」

 神神戸で新幹線「のぞみ」に乗って、たった2時間半で博多に着く時代になった。
博多で鹿児島本線に乗り換えた途端に、九州の方言が耳に飛び込んできた。「あ
あー、福岡に帰ってきたんだなー」と実感する瞬間。たった一泊だけの短い旅行だ
ったが、非日常をたくさん体験して、現実に戻る瞬間。こんな時間を探して旅人(?)
すーちゃんは旅に出る・・・


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